バルセロナで不妊治療(人工授精・体外受精)後の妊娠・出産・子育て記録

スペインのバルセロナで体験した自然妊娠、稽留流産、不妊治療(人工授精・体外受精)、妊娠、出産後の子育てについて語っています。2017年10月に男児を出産(体外受精)。2022年9月に第二子出産(自然妊娠)。

新生児のコリック(黄昏泣き)について

コリックって何?と思った方も多いのでは?

スペインでは新生児や生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんがコリック(スペイン語では cólicos)にかかるのはごく普通のこと。コリック、または黄昏泣きと日本語では言いますが、新生児は消化器官が未発達のまま生まれてくるので、ミルクや母乳をうまく消化できなくて、腸にガスが溜まるなどして腹痛を起こすのがコリック。特にミルクを飲む赤ちゃんに起こりやすいのですが(母乳よりも消化しにくいため)、私のように母乳分泌過多の場合でも、母乳の出る量が赤ちゃんの飲むペースに合わなくて、赤ちゃんがむせてしまい、母乳とともに空気を飲んでしまいガスが溜まることもあるそうです。コリックの症状はだいたい夕方ごろ(だから‘黄昏’泣き)から現れます。

息子は生後3ヶ月ぐらいまでコリックがあり、夜中はとにかく泣き止まないことが多く、真冬でも21時や22時にベビーカーで外に連れ出したこともありました(もちろんきちんと防寒したうえで)。ベビーカーの振動が心地よくて泣き止んでくれたのも束の間、自宅に戻った瞬間起きて泣き出すことも…。

コリックの治療法はなく、消化器官が発達するのを待つしかありません。予防法としては、お腹のマッサージをこまめにすることですが、それでもコリックの症状が現れることがあります。小児科の先生に言われたのは、とにかく「paciencia(パシエンシア:辛抱強く待つこと)」。

今では、あんな時期もあったよなぁーなんて振り返ることができますが、当時は私も主人も息子の泣き声が拷問のように思えて、このままどうにかなってしまうのではと恐怖さえ感じました。