D18 移植日 BT(胚盤胞移植)0
本日、移植日となりました。
仕事を早退し、同僚の付き添いのもと病院に行きました。病院に着いて化粧を落とし、手術室のある2階に向かいました。同僚は待合室で待機。
手術待機室に入り、採卵日の時と同じように手術着とキャップ、靴下を履いて先生が来るのを待ちました。ちょっと経ってから先生が来て、
「胚盤胞、きれいなのができてるよー」と印刷された用紙を見せられてびっくり!!なんと胚盤胞が2つ写っていたのです。
「あれ先生、移植する胚盤胞は1つにすることになったはずじゃ?」
「あ、そうだったっけ?あぁ、そうだそうだ。じゃ1つはもう一回凍結しておくね」
って簡単に解決。融解後にまた凍結ってできるんですね(この話を付き添ってくれた同僚に話したら、「お肉を一回解凍したら再冷凍はできないのに、人間胚はできるのね」と笑っていました)。
融解された2つの胚盤胞を見た瞬間、やっぱり胚盤胞を2つお迎えするのが私の「運命」なのかもしれないと本気で思いました。そのことは過去の記事に書いています。
"どこかで「双子の育児」が私の運命のような、そんな錯覚を覚えることがあります。これは憧れという軽い気持ちではなく、あたかも決まっていたようなそんな感覚です。"
barcelona-funinchiryo.hatenablog.com
でもそれと同時に、これが「運命」ではなく運命の「いたずら」だったら?とも思ったのです。だからすごく迷ったけれど、今回は胚盤胞1つだけをお迎えすることにしました。でも、もし仮に今回の移植がうまくいかなければ、次の移植は胚盤胞2つでお願いしようと思っています。
<今回移植された胚盤胞>
さて、当日は移植の1、2時間前から尿を溜めるように指示されていたのですが、いったいどれくらい溜めたらいいのかわからなくて、ネットで調べると尿を溜めすぎてお腹がパンパンで痛かったとか、溜めすぎて移植後に管で尿を出してもらったとか書いてあったので、私は尿意を感じる程度に抑えておいて、足りなければ病院でなんらかの指示があるだろうと考えて行きました。そして手術室で、エコー担当の看護師さんに尿の量を確認したら、「ちゃんと子宮見えているから大丈夫よ」と言ってもらえました。
移植は全く痛みもなく、10分たらずで終わりました。移植後はベッドの上で20分ほど仰向けの状態で待ち、その後着替えて待機室を後にしました。
移植を終えて同僚のいる待合室に向かう頃には主人も病院に着いていて、付き添ってくれた同僚に別れを告げ、主人と一緒に帰宅しました。
無事に胚移植を迎えられてよかった、これが率直な感想です。今回の胚移植で妊娠できるかどうかわからないけれど、今の私にできることは今回迎えた胚盤胞ちゃんの生命力を信じて、判定日まで「待つ」ことです。
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体外受精:胚移植時の注意事項
病院からもらった胚移植時の注意事項にはこんなことが書いてありました。
"-治療前の飲食の規制はありません。
-胚移植の1〜2時間前からトイレを控えてください。適度に水分補給をしてください。
-手術室に入る前に手術着に着替え、髪はまとめてキャップに入れてください。配偶者の方も手術室に入ることができます。
-宝石、香水、ヘアスプレー、化粧は厳禁です。
-胚移植前に、いくつ移植するかが伝えられます。
-胚移植はおよそ5分から10分で終わり、その後30分ほど病院で横になった状態で待機してください。
-病院を出る前に、次回の診察を予約してください(胚移植から12日〜14日後に診察)。
-治療後は自宅休養し、車の運転は避けてください。激しい運動も避けてください。
-胚移植翌日は普段通りの生活をしてかまいませんが、湯船につかったりサウナやジャグジーなどの行為は避けてください。
-Utrogestan(ウトロゲスタン)200の投与を続けてください。
-凍結胚移植の場合は、Progynova(プロギノバ)の服用を続けてください。
-以下の症状が出たら病院へ連絡してください。
・38度以上の熱
・鎮痛剤を飲んでも治らない激痛
・大量の不正出血
・失神や激しいめまい"
さて、次回の記事は凍結胚移植当日の様子についてお伝えします。お楽しみに〜。
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D14 ウトロゲスタン挿入開始
来週の移植に備えて、今日からプロギノバの他にウトロゲスタンの膣挿入が始まりました(日本ではこのお薬、2016年から販売開始が認められた比較的新しいお薬なんですね)。
毎日8時間ごとに1つ膣挿入していきます。
ウトロゲスタンの使用を始めてから、頭痛、眠気などの症状が出てきました。翌日も副作用に悩まされ、一日中寝ていましたが、そのおかげでだいぶよくなりました。結局、ウトロゲスタンの副作用を感じたのを使用初日と次の日だけで、他の日は全く感じませんでした。体が薬に慣れたってことなのかな?とにかく良くなってよかったです。プロギノバとウトロゲスタンの使用は妊娠8週まで続きます。服用忘れにならないように、毎日携帯のアラームをかけてます。
この努力が妊娠へとつながりますように。
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D13 凍結胚移植に一人で行くこと
凍結胚移植当日は、主人が仕事でどうしても休みが取れないので、移植の時は私一人で手術室に入るのですが、仕事が終わったらすぐに来てくれる予定なので、病院からは一緒に帰る予定です。
それを同僚A(私のお母さん的存在)が知って上司に話したところ、上司は「バルナ一人で行かせるなんて、そんなことはさせられない。当日はAも一緒に行ってあげなさい」と上司から同僚Aに付き添い命令が出ました。
私が外国に住んでいて家族が近くにいないことを知っているので、私が一人にならないようにと配慮してくれたのです。日本じゃ凍結胚移植だったら女性一人で病院に行くのは普通だとネットで読んでいたので、私も特に一人で行くことに抵抗はなかったのですが、スペイン人の同僚と上司にとっては、移植というそんな大切な日を一人で迎えるなんて、と主人が行けない代わりに職場の誰かが付き添えたらと考えてくれたのでしょう。そんな配慮ができる上司のもとで働ける私って、本当に幸せ者だと思います。
同僚はただ私と一緒に病院に行って、主人が来るまで待合室で待っているだけ。手術室は下半身裸になるので、さすがに同僚の前ではやっぱり恥ずかしいので、移植の時は手術室に私一人で入ることにしました。それなのに、「移植というバルナにとって大切な日に、私が同じ空間にいられるだけで嬉しい」と言ってくれた同僚には、もう感謝の言葉しかありません。
Moltes gràcies!
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D13 診察+凍結胚の融解・移植同意書
移植日前最後の診察に行ってきました。
先生から子宮内膜ばっちりと言ってもらえました。ということで、次の日からウトロゲスタンをプロギノバを服用する時間と同じ時間に、膣挿入するように言われました。最後に凍結胚の融解・移植同意書を提出し、病院を後にしました。
ついにここまで辿り着きました。これで移植日まで、もう診察はありません。去年の年末に体外受精を受けると決めてからもうすぐ2ヶ月。ここまで順調に来ているけれど、もしかしたら今後うまくいかないこともあるかもしれない。それでも今はここまで無事に着けたことを祝い、今できることを精一杯やっていこうと思います。移植前に体調崩さないように気をつけます!
移植までもうすぐだ!
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D11 アンドラから薬が届く
ちょっと前の記事で、アンドラの薬局で薬をインターネット注文したと書きました。
barcelona-funinchiryo.hatenablog.com
その薬が無事に届きました。薬局の迅速な対応に感謝です。病院から勧められたこの薬局は、ホームページから商品を選んで購入するという方法ではなく、メールかファックスで注文をするので、支払いもクレジットカードか郵便為替のみ。クレジットカードだとカード番号を薬局側に連絡する必要があるので、不正使用されないか心配だったのですが、そんな心配はご無用。アンドラの薬局情報はbarcelona.funinchiryo@gmail.comまで連絡ください。100%オススメできる薬局です。
今回購入したプロギノバは、同じプロギノバでもフランス語表記です。そういえばフランスから取り寄せるって言ってたな。
プロギノバ(Progynova) 2mg 60錠 28, 50ユーロ(1日3錠服用)
ちなみにスペインのプロギノバはこちら↓
プロギノバ(Progynova) 1mg (たったの)20錠 17, 17ユーロ(1日6錠服用)
今回はせっかくなので、ウトロゲスタンも一緒に購入しました。まだ採卵後に使用したものが残っているけれど、妊娠8週まで挿入が続くので買っておいてよかったです。
こちらがアンドラから届いたウトロゲスタン↓
ウトロゲスタン 200mg 45カプセル 21,69ユーロ(1カプセルあたり0,50ユーロ)
スペインのウトロゲスタンはこちら↓
ウトロゲスタン 200mg 60カプセル 41,96ユーロ(1カプセルあたり0,70ユーロ)
体外受精の費用自体が高額なので、薬代をこういう形で少しでも抑えられるのは助かります。
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D11 診察:移植胚数について
前回の記事で、移植胚数に迷いが出たと書きましたが、それから2日後のD11に、先生の意見を聞きに病院に行ってきました。
先生は、1.胚盤胞の質(9つあるうちの3つはAクラスの優等生)、2.私の年齢(31歳)を考えて、「医師としての意見を述べるなら、今回の胚盤胞移植は1つの方がいい」と言っていました。ただ、「2つ移植すればそれだけ妊娠率は上がるし、長年不妊治療を続けてきたカップルがすぐにでも子供がほしくて胚移植を2つにする気持ちもよくわかるから、最終的な判断はカップルに任せてある」と言っていました。
ちょっと気になっていたことは、私たち夫婦は人工授精を2回受けて、2回とも残念な結果に終わっていること。今回、胚盤胞を1つしか移植しないことによって、また妊娠が遠のいてしまうのではないかと不安だったのですが、先生は、「人工授精と体外受精は全く別のものだから、人工授精の結果は気にしなくていい」と言っていました。この言葉で一気に不安が消えました。
今回勇気を出して先生に聞きに行ってよかったです。先生に申し訳ないとか、こんなこと聞いたら先生に失礼とか、そんな気持ちは一切捨てて、質問があるなら私の方からどんどん聞いていかなければならないんだと実感しました。そのうち先生から説明があるだろうと待っていたって、そもそも先生には私がどんな疑問を持っているのかわからないし、スペインというお国柄、待っていても何も起きません。だから、言葉の壁や文化の違いはあっても、疑問点はどんどん先生に聞いて、スペイン語でも情報収集して、スペインでの不妊治療事情についてもっと勉強していかなければならないと思いました。
今回の経験を通して、私の疑問を全てクリアにしてくれたこの先生のもとで不妊治療ができていることに、心から感謝しました。
移植当日は、胚盤胞1つでお願いしようと思っています。
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