バルセロナ郊外にある聖地、モンセラット(ノコギリ山)。仕事が夏休みなのを利用して、主人と息子と三人で行ってきました。
朝早く行ったので、有名な黒いマリア像を近くで見ることができ、観光客でごった返す前に、退散することができました。
今回のモンセラットへの訪問は「観光」ではありません。それは、こちらを置いていくため↓
そうです、哺乳瓶。息子が一度も使わずに終わったこの哺乳瓶を、感謝の気持ちを込めてモンセラットに納めたかったのです。
息子が生後4カ月の時、私は仕事復帰まで残り1カ月しかなく、なんとか息子におっぱいではなく哺乳瓶でミルクを飲んでもらおうと必死でした。どんなに試しても息子は哺乳瓶を拒否し、困り果てた私たち夫婦はもう神頼みしかないということで、モンセラットに行ったのです。
「神様、どうか息子が哺乳瓶でミルクを飲んでくれますように」
それから1カ月。私は仕事復帰しましたが、息子は結局一回も哺乳瓶でミルク、搾乳した母乳でさえも飲んではくれませんでした。
神様はどうして私の願いを叶えてくれなかったのか、と当時は思いましたが、今はなんとなくわかります。私が現在授乳ライフを楽しめているのは、あの時息子が哺乳瓶を拒否してくれたから。神様は、私と息子にとって最高のシチュエーションを提供してくれたのではないかと思うのです。私はキリスト教徒ではありませんが、だれか、なにかが私を見守ってくれているような感覚はあります。
最後にモンセラットを訪れてから約1年半、やっと戻ってくることができました。息子はモンセラットに向かう登山鉄道が気に入ったようで、終始ニコニコでした。
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