バルセロナで不妊治療(人工授精・体外受精)後の妊娠・出産・子育て記録

スペインのバルセロナで体験した自然妊娠、稽留流産、不妊治療(人工授精・体外受精)、妊娠、出産後の子育てについて語っています。2017年10月に男児を出産(体外受精)。2022年9月に第二子出産(自然妊娠)。

BT8 フライング検査

フライング検査は、来週の判定日前日にやろうと思っていました。それは、病院で陰性報告を受けた時に気持ちの覚悟をしておくため。

でも今朝、携帯を見ると大学時代の友人から妊娠報告メールが届いて、「これは何かの兆候かも!」とすぐさま妊娠検査薬を試しました。その結果、

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+…ポ、ポジティブ、ポシティボ(positivo)=陽性反応!!!

このポジティブ印を見たのは2015年に初めて妊娠した時で、その時はもう声を出すくらい嬉しくて涙が出たのに、今回の検査では涙どころか喜びも湧いてきませんでした。それはきっと、妊娠検査薬の陽性反応はただの一歩であって、病院で診てもらうまでは子宮外妊娠、化学流産の可能性だって十分にあるし、流産経験者としては安定期に入るまでは安心できません。

職場に着いて、胚移植に付き添ってくれた同僚には一応フライング検査の結果を報告しました。まだ病院で診てもらわないと詳しいことはわからないけど、"妊娠検査薬"では陽性と出たよ、と念を押して。すると、私とは対照的にボロボロと涙を流して喜んでいました。「おめでとう、バルナ!本当に嬉しいわ!」と。それを見て私も嬉しくなりました。検査薬の結果が100%信用できるわけではないし、化学流産の可能性だって十分にある。それに、妊娠が確定してもこれから流産の恐怖が待っている。それでもこうして陽性判定が出たのは、間違いなく妊娠への第一歩。お腹の中にいる胚盤胞の生命力を信じて、判定日まで前向きに過ごしたいと思います。

どうか妊娠していますように。

 

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BT6 夢で妊娠検査薬を使う

とってもリアルな夢でした。

夢で使った妊娠検査薬の結果は…陽性でした。それもちょっと待った末の陽性。最初は陰性?と思わせておいて実は陽性という、なんともドラマに出てきそうな展開でした。

自分では妊娠の有無についてあまり気にしていないつもりだったけれど、潜在意識の中では、常に妊娠のことで頭がいっぱいだったんだなと思いました。

いつフライング検査をしようかと、日本語とスペイン語の掲示板のコメントを読んでみたけれど、結局病院での判定日を待たないと確かなことはわからない。変な期待・絶望を味わうことの意味をここ数日考えています。たとえ陽性が出ても心から喜べない現実、かといって陰性が出たらきっと凹むだろうな...一喜一憂している自分が容易に目に浮かびます。

妊娠検査薬は数ヶ月前から買い溜めてあったので、やろうと思えばすぐにでも検査できるけれど、なかなか現実と向き合う覚悟ができていない状況です。BT12に判定日なので、その前日あたりに検査してみようと思っています。

 

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BT5 花粉症が辛い

2月の中旬辺りから、徐々に暖かくなってきたバルセロナ。春の訪れを感じる素敵な時期ではあるけれど、ただでさえ雨が降らないバルセロナ、花粉症持ちの私には辛い時期となりました。

目がかゆい、鼻水たれたれ、くしゃみも出る出る…とはいえ薬を飲まなくてもなんとか耐えられる症状なので、ティッシュを常備し毎日過ごしています。

夜中に鼻が詰まって目が覚めることが多く、鼻が詰まると口呼吸になって喉が乾燥、という悪循環。朝起きるとなんとなく体がだるいのは、花粉症のせい(鼻が詰まってきちんと休めてないから)なのか、それとも妊娠超初期症状なのかわかりません。生理前のような体温が下がっていく感覚もあって、なんとなくホルモンバランスが乱れているのを感じ、もしかしたら生理が来てしまうかもしれないことを主人に話しました。

一回目の体外受精で妊娠できるなんて期待しちゃいけない、そんなこと頭では十分理解しているつもりでも、期待しないで過ごすなんてかなり難しいこと。ただ、仕事があるおかげで、少なくとも仕事をしている間はそれ以外のことを考えないので、意外に1日が早く過ぎてくれます。

判定日(BT12)まであと1週間。風邪ひかないように気をつけるぞー!

 

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BT0〜BT5:症状

凍結胚盤胞移植直後から5日目までに感じた症状をまとめました。

移植直後から下腹部にチクチクした痛みがあり、翌日(BT1)からは右卵巣付近の痛みがありました。週末にあたるBT3とBT4はほとんど症状がなく、胚移植直後ってもっと症状があるものだと思っていたので心配になり、他の人がどんな症状を持っていたのかインターネットで調べていました。

その後BT5辺りから、コーヒーや紅茶を飲むとなんとなく胃がもたれるような感覚(妊娠意識しすぎてるからか笑)、夜中は(水分の取り過ぎだったのか)尿意で目が覚めました。そのうち腰痛や便秘も始まりましたが、どの症状も生理前に頻繁に起こるものなので、これが妊娠の超初期症状なのかは今のところ定かではありません。

判定日まであと1週間、とにかく体調だけは崩さないように気をつけたいと思います。

 

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バルセロナの不妊治療専門クリニック

バルセロナ不妊治療を検討している方の参考になればと思い、不妊治療専門クリニック一覧を掲載しているリンクをご紹介します。

https://www.reproduccionasistida.org/zona/clinicas/barcelona/

リンクを見ると、バルセロナ県だけで30以上もの不妊治療専門のクリニックが存在します。

私はこの中の3施設でしか実際に診察を受けていませんが、病院を決める前に、診察を受けなかったクリニックのホームページもいくつかチェックして、病院の規模や治療実績、口コミなども確認したうえで、今通っている病院に決めました。口コミといえばこの掲示板↓、とても役に立ちました。

www.arrobaspain.com

そして病院選びで何より大事なのは、ズバリ直感(intuición)だと思います。実際にその病院で治療を受けている自分をイメージできるかどうか、これが私にとっては最終的な判断材料になりました。

今お世話になっているB病院で最初の無料診察を受けた時に、不思議とB病院に通っている自分がイメージできて、先生やスタッフの印象もよかったので直感的に「ここだ!」と感じました。

今ではほとんどの病院が無料診察を行っているので、可能なら実際に気になったクリニックで診察を受けてみるのがいいと思います。

 

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BT2 会社の食事会

今日は会社の食事会でした。

海沿いのレストランで美味しいパエリアを食べてお腹いっぱいになりながら、少しだけ白ワインと発泡酒ワインもいただきました。

食事会には社長も同席していて、私の胚移植のことは上司を通して知っているのですが、帰り際に別れの挨拶(スペイン人は会った時と別れる時に挨拶で両頬にキスをします)をした時に、社長が耳元でそっと「バルナ、おめでとう」と自分のことのように胚移植を喜んでくれました。

同僚、上司、社長といい、こんなに温かい人たちに囲まれながら仕事ができている私はなんて幸せ者なんだろう。まだ妊娠しているかわからないし、保証もないけれど、それでもこんなに多くの人に支えられながら移植を迎えらたことに、心から感謝しました。

誰かの幸せを自分の幸せのことのように喜べる人間になりたい、そう心から思えた日でした。

胚盤胞ちゃん、どうか育ってくれますように。

 

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体外受精:子宮内膜準備時の注意事項

子宮内膜準備についてちょっと掲載が遅くなりましたが、スペインで不妊治療を受ける方の参考になればと思い、載せておきます。

病院からもらった子宮内膜準備時の注意事項にはこんなことが書いてありました。

 

"-子宮内膜準備が必要なのは、卵子提供を受けて移植を行う場合と凍結胚移植の場合です。

-子宮内膜準備の治療は、生理2日目から始まります。

-生理が来たら病院に電話して、生理5日目の日に診察を入れてください。

-生理2日目の朝からProgynova(プロギノバ)の服用を始めてください(8時間ごとにプロギノバ1mgを2錠服用)。

-薬の副作用は生理時に感じる症状と似ていて、例えば軽度の頭痛、情緒不安定、胸の張り、腹部の痛み、おりものの量の変化、吐き気、嘔吐などです。薬の服用から2時間経たずに嘔吐した場合は、再度同じ量を服用してください。

-薬の飲み忘れがないように注意してください。

-不正出血が見られた場合は、すぐに病院に連絡してください。

-移植日まで薬の服用を続け、移植日以降も医師の指示に従い服用を続けてください。

-移植後に医師からウトロゲスタンの使用指示があるので、その指示に従ってください。"

 

子宮内膜準備の治療では一切自己注射はなく、プロギノバ(錠剤)を8時間ごとに飲むだけでした。ただ移植日4日前からプロギノバを飲む時間と同じ時間にウトロゲスタンの膣挿入が始まりましたが、採卵前と比べると本当に不妊治療をしているのかと思うほど身体的負担も精神的負担も少ない治療でした。

 

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D18 移植日 BT(胚盤胞移植)0

本日、移植日となりました。

仕事を早退し、同僚の付き添いのもと病院に行きました。病院に着いて化粧を落とし、手術室のある2階に向かいました。同僚は待合室で待機。

手術待機室に入り、採卵日の時と同じように手術着とキャップ、靴下を履いて先生が来るのを待ちました。ちょっと経ってから先生が来て、

胚盤胞、きれいなのができてるよー」と印刷された用紙を見せられてびっくり!!なんと胚盤胞が2つ写っていたのです。

「あれ先生、移植する胚盤胞は1つにすることになったはずじゃ?」

「あ、そうだったっけ?あぁ、そうだそうだ。じゃ1つはもう一回凍結しておくね」

って簡単に解決。融解後にまた凍結ってできるんですね(この話を付き添ってくれた同僚に話したら、「お肉を一回解凍したら再冷凍はできないのに、人間胚はできるのね」と笑っていました)。

融解された2つの胚盤胞を見た瞬間、やっぱり胚盤胞を2つお迎えするのが私の「運命」なのかもしれないと本気で思いました。そのことは過去の記事に書いています。

"どこかで「双子の育児」が私の運命のような、そんな錯覚を覚えることがあります。これは憧れという軽い気持ちではなく、あたかも決まっていたようなそんな感覚です。"

barcelona-funinchiryo.hatenablog.com

でもそれと同時に、これが「運命」ではなく運命の「いたずら」だったら?とも思ったのです。だからすごく迷ったけれど、今回は胚盤胞1つだけをお迎えすることにしました。でも、もし仮に今回の移植がうまくいかなければ、次の移植は胚盤胞2つでお願いしようと思っています。

<今回移植された胚盤胞

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さて、当日は移植の1、2時間前から尿を溜めるように指示されていたのですが、いったいどれくらい溜めたらいいのかわからなくて、ネットで調べると尿を溜めすぎてお腹がパンパンで痛かったとか、溜めすぎて移植後に管で尿を出してもらったとか書いてあったので、私は尿意を感じる程度に抑えておいて、足りなければ病院でなんらかの指示があるだろうと考えて行きました。そして手術室で、エコー担当の看護師さんに尿の量を確認したら、「ちゃんと子宮見えているから大丈夫よ」と言ってもらえました。

移植は全く痛みもなく、10分たらずで終わりました。移植後はベッドの上で20分ほど仰向けの状態で待ち、その後着替えて待機室を後にしました。

移植を終えて同僚のいる待合室に向かう頃には主人も病院に着いていて、付き添ってくれた同僚に別れを告げ、主人と一緒に帰宅しました。

無事に胚移植を迎えられてよかった、これが率直な感想です。今回の胚移植で妊娠できるかどうかわからないけれど、今の私にできることは今回迎えた胚盤胞ちゃんの生命力を信じて、判定日まで「待つ」ことです。

 

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