D8 主人と外食:子供の名前
D8は2月最初の日曜日だったので、バルセロナの冬の風物詩であるカルソッツ(calçots)を食べに行きました。カルソッツはバルセロナで栽培されているネギで、2月頃からレストランではカルソッツメニューが始まります。
こちらがカルソッツ↓
http://www.elle.co.jp/gourmet/pick/sekainooyatsu_barcelona_15_0302
カルソッツの食べ方などの詳細はこちらのリンクを見てください。ここでは省略。
特集カルソッツ ~バルセロナの冬の風物詩”焼きネギ”~ | バルセロナ ウォーカー バルセロナ ウォーカー
去年はカルソッツの時期を逃してしまったので、今年は2月になってすぐレストランに行くことにしました。
紙に包まれたカルソッツとカルソッツにつけるロメスコソース。
紙を開けるとこんな感じ。焦げているところを剥いて中のところだけ食べます。
さて、レストランからの帰り道。車の中で「子供の名前どうしようかね〜」と主人の方から言い出し、「◯◯なんてどう?」とか「△△は?」なんて二人で盛り上がっていました。今思えばこんな話を最後にしたのは、人工授精の治療を始めた直後。1回目、2回目の人工授精が残念な結果になって以降、お互い子供の話は避けていたような気がします。でも、この日こうして子供の話ができたのは、採卵でいい結果が出た後だったこと、移植周期に入ったことが関係していると思います。お互いより身近に子供の存在を感じられたのだと思います。
私たちの元にやってくる天使はスペイン人と日本人のハーフになるので、スペイン人にも日本人にも発音しやすい名前が理想ですが、それが結構難しい。日本名だとHで始まる名前が多いですが、スペイン語はHを発音しないので、例えばHarutoくんは、「アルト」くん、Hanaちゃんは「アナ」ちゃんという具合...。
妊娠して子供が生まれるまでまだ時間があるので、ゆっくり主人と話し合っていこうと思います。早く妊娠できますように。
具体的な胚移植の日程は、次回の診察にはわかりそうです。
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D5 エド・シーランのコンサートチケット
2015年に妊娠がわかった時、何かと神経質になってしまって、やりたいことがあっても「体に障るから」とセーブすることがありました。その一つが好きなアーティストのコンサートに行くこと。本当は行きたかったけれど、コンサートの時は妊娠◯ヶ月だからつわりとか大丈夫かな、夜だから無理しちゃうとお腹の子に障るかな、とチケット購入を見送り、その後チケットはすぐに売り切れ。結局そのあと流産したので、「なんであの時買っておかなかったのだろう...せっかく大好きなアーティストがバルセロナに来てコンサーするのに...」とすごく後悔しました(コンサート直前、転売サイトでチケットを見つけて晴れてコンサートには行けましたが、日本円にすると、チケット一枚につき諭吉さんが2枚ほど飛んで行きました...涙)。
そういった後悔を過去に味わっているので、今は不妊治療中、妊娠中でもドクターフトップがかかるようなこと以外は制限をしないで、やりたいことはやろうと決めています。
そして1月下旬、私の大好きなイギリス人シンガーソングライターのエド・シーラン(Ed Sheeran)が、今年の4月にバルセロナでコンサートを行うことを発表しました!
Ed Sheeran Gets Crafty With New Track List for ‘Divide’ « Radio.com
コンサートのオンラインチケット販売は、2月2日の11:00スタート。販売時間10分前からパソコンの前でスタンバイし、サーバーがパンク状態でなかなかアクセスできない中、なんとかチケットを購入できました。その日のうちにチケットは売り切れ、転売サイトでは倍以上で取引されているような状況(転売目的で購入する輩が多いのも確か...)ですが、運よく希望通りの座席が取れました。
4月のコンサートに行く頃には、もしかして妊婦になってたりして?と妄想は広がるばかりですが、生のエド・シーラン&歌声が聴けるなんて幸せ!
実は、3月3日発売のエド・シーランの最新アルバム収録曲の13曲目にBarcelona-バルセロナ-というタイトルの曲があるのですが、彼の表現するバルセロナってどんな世界観なんだろうと想像すると、今から聴くのが楽しみです。
エド・シーランをご存じない方のために、彼のヒット曲Thinking Out LoudのPVを載せておきます(踊っているのはエド・シーラン本人)。
Thinking Out Loud
私のお気に入りは、このTenerife Sea。ライブ映像でお楽しみください。
そしてこちらが、アルバム発売前に先行リリースされたエド・シーラン最新曲
Castle On The Hill
不妊治療中って、どうしても「妊娠」だけに意識がいってしまって、他のこと考える余裕がない、というかそれ以外に興味が持てなくなるのだけれど、それじゃやっぱり人生つまらない、それに気づかせてくれたのは、エド・シーランかもしれません。
コンサートチケット買えて本当によかったです。今から4月のコンサートが楽しみです!
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D4 診察
生理4日目、生理が来てから最初の診察でした。
生理2日目から飲んでるProgynova(プロギノバ) 1mgがすでに切れそうなので、そもそもいつまで服用するのか聞いたところ、なんと妊娠8週まで服用を続けなければならないのだそうです。1箱に20錠しか入っていない薬を毎日6錠飲まなきゃいけないので、4日ももたずに1箱飲みきってしまいます。それに1箱17,17ユーロとかなり高額。
それで、先生に薬を安く入手する方法はないか聞いてみたところ、アンドラ(スペインとフランスの間にある小さな国)の薬局で買うとかなり安くなるからと、薬局名を教えてもらいました。
アンドラはここ↓
以前、先生の患者さんでその薬局でオンライン注文して買ったら安かったと話を聞いたのがきっかけで、私のような他の患者さんにも薬局の情報を提供しているんだとか。本当その患者さんに感謝です。早速薬局に問い合わせのメールを送り値段を聞いてみると、
仮にプロギノバを1ヶ月服用するとして、スペインでProgynova(プロギノバ) 1mg20錠入り(17,17ユーロ)を買うと、1日6錠服用なので1ヶ月で9箱、合計154,53ユーロかかる計算になります。一方、アンドラではProgynova(プロギノバ) 2mg 60錠入り(28,50ユーロ!安ッ!)が購入できるので、1日3錠のみ服用で1ヶ月に1箱半、合計57ユーロとなります。送料が17ユーロかかるとしても、80ユーロもお得に購入できるのです。
スペインで不妊治療されている方の中でアンドラの薬局の情報を知りたい方は、個人的に薬局名など教えますので、私バルナまで連絡ください:barcelona.funinchiryo(アットマーク)gmail.com
せっかくなので、ウトロゲスタン(これも妊娠8週頃まで毎日8時間ごとに1錠挿入)も一緒に購入しました。注文してから三日ほどで届くとのこと。いい買い物をしました。
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D2 病院に電話
1月29日(日)に採卵後初めての生理が来ました。採卵から10日後、生理予定日より4日早く来たことになります。ということは、移植日も4日ほど早まるということ!不妊治療中に生理が早く来てこんなに嬉しかったことは、初めてかもしれません。
一夜明けて病院に電話し、D4の日に診察予約を入れました。すでに先生から生理2日目から飲む薬、Progyniva(プロギノバ)1mgを処方されていたので、指示通り1月30日の朝から、プロギノバを8時間ごとに2錠飲み始めました。毎日6錠飲むわりには、錠剤自体がとても小さいので、今のところ負担なく飲めています。
さて、今回の生理は変則的でした。生理1日目はたいした量じゃなかったので「あれ?これが生理?」と疑うほど。翌日の朝も少量で、もしかしてこれは生理じゃないのかな?...と心配になり始めた昼頃、一気に大量出血...間違いなく生理でした。夜もなかなかの出血で、翌日(D3)も結構な量+生理痛もあり、鎮痛剤(パラセタモール:これは妊娠中でも飲める薬)を飲みました。ただ、徐々に出血も痛みも落ち着いてきて、採卵後で4日も早く来たけれどいつも通りの生理でホッとしました。
診察日が待ち遠しいです。
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D23 友人とお茶
先週の日曜日、久しぶりにドイツ人のお友達とお茶してきました。現在彼女は2人目を妊娠中で、3月に出産予定。
思えば彼女とは2年ぶりのお茶でした。街で会うことはあっても立ち話程度で、お互い忙しくて「また今度お茶でもしながら話そう」と言ってはそれきり。本当だったらもっと早く会ってお茶すべきだったのだけど、正直、私の中で気持ちの準備ができていませんでした。
2015年の流産後なかなか妊娠できなくて、不妊の原因もわからなかったから余計に街で妊婦さんや子供連れの女性を見るのが辛くて、子供がいる人と(たとえ友人であっても)会うのはとても勇気のいることでしたし、ましてや彼女のように妊婦となると余計ハードルが高くて、だから私が妊娠したら妊娠報告も兼ねて会えればいいなと思っていたのです。
でも、それじゃいけないんだと気づいたのは、2回目の人工授精が失敗した頃。私は一体いつまでこの子と会わずにいるんだ!?妊娠してからなんて、そしたらいつまで経っても会えないじゃないか!そんなの友達なんて言えない!と思い、私の方から連絡を取りました。お互いのスケジュールの調整で、結局会えたのは年が明けてからとなってしまいましたが、勇気を出して連絡取ってよかったです。
いつか会ったら話そうと思っていた初めての妊娠のこと、流産のこと、そして不妊治療のこと。もうすぐ胚移植で、うまくいったら今年中には妊娠できるかもしれないこと、妊娠したら色々教えてね、と伝えました。そして私が彼女に聞きたかったことの一つに、うまく妊娠できれば出産は早くても11月か12月で、スペインでは学級編成が1月1日から12月31日生まれの子が一緒で、よく「12月後半に生まれた子は、クラスで一番下だからかわいそう」というのをよく聞きます。彼女の娘ちゃんは12月31日生まれなので、例外なく娘ちゃんが常にクラスの最年少になります。なんとなく我が子を最年少にしてしまうのではないかという罪悪感があったのですが、彼女の話だと特に娘ちゃんとクラスメートとの間に差は感じないし、むしろ(数ヶ月とはいえ年上の)クラスメートから色々刺激を受けて娘ちゃんの成長にはいいと言っていました。それを聞いてすごく安心して、万が一最初の移植がうまくいかなくても、出産予定月のことは気にせず次の移植にも臨めそうです。
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不妊治療中の私の思いをそのまま表現した曲:Try everything
採卵が終わってひと段落ついた頃、Spotifyでランダムに音楽を聞いていたら、ある曲がかかってきました。それは、Shakira(シャキーラ)が歌うディズニー映画「ズートピア」の主題歌、Try everythingです。
その時初めて聞いたのですが、まさに歌詞が、当時私が2回目の人工授精失敗で悔し涙を流していた時、次のステップとして体外受精を決意した時の心境ととても似ているのです。
曲のサビを引用すると、
"I won’t give up, no I won’t give in
Till I reach the end
And then I’ll start again
No I won't leave
I wanna try everything
I wanna try even though I could fail"
私の勝手な意訳ですと...
"最後まであきらめない あきらめてたまるか
到達できたら また一から始めるんだ
逃げてたまるか
なんでもやってみたいんだ
失敗するかもしれないけど、それでも挑戦してみたいんだ"
体外受精を決断した時、まさにこの歌詞のように"失敗するかもしれないけど、それでも挑戦してみたい!"という心境でした。曲とともにその当時の自分を思い出し、自然と涙が溢れました。採卵の結果を知っているからこそ言えることですが、あの時、体外受精を決断してよかった。
「あなたが決断してくれたおかげで、今9つの胚盤胞凍結ができたよ」
去年の私に言ってあげたいです。
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上の記事を書いてから、実際に「ズートピア」を見てみました。とってもとっても素敵な映画でした!早速私のお気に入り映画リストに追加です。いつか生まれる我が子とこの映画を見ながら、「動物の違い(国籍、肌の色の違い)は関係ないんだよ」とか「どんな夢でも、望めば叶えられるのよ」みたいなことを語りながら一緒に見たいなと思いました。
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D20 ドスティネックス服用最終日+ある人が不妊治療していた
今夜、最後のドスティネックスを飲みました。これで生理が来るまで特に病院からの指示はありません。
さて、私は毎週習い事に通っているのですが、その習い事の先生(男性)に去年可愛い息子さんが生まれて、実はその子を授かるまでに人工授精、体外受精を試し、どれも結果が出なくて、子供をあきらめかけた時に息子さんができたという話を今日聞きました。リラックスするとできるっていうけど、本当にあるんですね。
それで、先生から私を含む既婚学生に「子供はほしい?」みたいな質問が自然の流れでやってきて、私はもちろんこういう質問には決まって「いつかは欲しいですねぇ」と当たり障りのない回答をしています。先生には「僕から言えることは、子供は欲しい時にできるものじゃないから、ほしいならなるべく早めに考えておいたほうがいいと思う」と言われたので、心の底では「うんうん、そうなんですよねー私たち夫婦の場合もそうでした」と返したかったし、「だから今不妊治療をしていて、先週採卵日でした。お陰様で9個の凍結胚盤胞ができ、あとは移植を待つのみです」とシェアしたかったです。でも、不妊治療に関しては、うまくいかなかった時のことを考えると、できれば最小限の人のみに知らせておく方がベストだと一昨年の流産の時に痛感しているので、話したくてもぐっと我慢しました。
仮に今年運よく妊娠して安定期に入った時には、先生やクラスメイトに妊娠を報告したいと思います。
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