バルセロナで不妊治療(人工授精・体外受精)後の妊娠・出産・子育て記録

スペインのバルセロナで体験した自然妊娠、稽留流産、不妊治療(人工授精・体外受精)、妊娠、出産後の子育てについて語っています。2017年10月に男児を出産(体外受精)。2022年9月に第二子出産(自然妊娠)。

D11 診察:移植胚数について

前回の記事で、移植胚数に迷いが出たと書きましたが、それから2日後のD11に、先生の意見を聞きに病院に行ってきました。

先生は、1.胚盤胞の質(9つあるうちの3つはAクラスの優等生)、2.私の年齢(31歳)を考えて、「医師としての意見を述べるなら、今回の胚盤胞移植1つの方がいい」と言っていました。ただ、「2つ移植すればそれだけ妊娠率は上がるし、長年不妊治療を続けてきたカップルがすぐにでも子供がほしくて胚移植を2つにする気持ちもよくわかるから、最終的な判断はカップルに任せてある」と言っていました。

ちょっと気になっていたことは、私たち夫婦は人工授精を2回受けて、2回とも残念な結果に終わっていること。今回、胚盤胞を1つしか移植しないことによって、また妊娠が遠のいてしまうのではないかと不安だったのですが、先生は、「人工授精と体外受精は全く別のものだから、人工授精の結果は気にしなくていい」と言っていました。この言葉で一気に不安が消えました。

今回勇気を出して先生に聞きに行ってよかったです。先生に申し訳ないとか、こんなこと聞いたら先生に失礼とか、そんな気持ちは一切捨てて、質問があるなら私の方からどんどん聞いていかなければならないんだと実感しました。そのうち先生から説明があるだろうと待っていたって、そもそも先生には私がどんな疑問を持っているのかわからないし、スペインというお国柄、待っていても何も起きません。だから、言葉の壁や文化の違いはあっても、疑問点はどんどん先生に聞いて、スペイン語でも情報収集して、スペインでの不妊治療事情についてもっと勉強していかなければならないと思いました。

今回の経験を通して、私の疑問を全てクリアにしてくれたこの先生のもとで不妊治療ができていることに、心から感謝しました。

移植当日は、胚盤胞1つでお願いしようと思っています。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D9 診察+胚移植日決定

D9、生理後2回目の診察でした。

凍結胚移植周期は採卵周期と違って診察が少なめ。治療といった治療も、プロギノバを8時間ごとに服用するだけなので、本当にもうすぐ移植なのか?とびっくりするくらい実感がありませんが、そのおかげで緊張せずに移植日を迎えられるからいいのかな。

さて、生理後最初にあった診察の時に、移植日がいつ頃になるか聞いたところ、「今はまだわからないけど、次回の診察の時にはわかると思う」と言っていたので先生にもう一度質問してみました。そしたら、「2月15日(水)に胚移植をしようと思うけど、どうかな?」と聞かれたので、すぐに「大丈夫です」と答えました。

ということで凍結胚盤胞移植は、2月15日(水)に行うことになりました。

先生:「胚盤胞移植だけど、いくつ戻そうか?」

私:「2つでお願いします。」

ずっと迷いはなかったはずなのに、「2つ」と言ってから本当に2つも戻していいのだろうかと後で迷いが出てきました。もちろん2つが着床するとは限らないけれど、仮に2つとも着床したとして、母体へのリスクはもちろん、多胎妊娠による胎児への影響は本当に大丈夫なのだろうか…。不安感はその日ずっと続き、結局次の診察は4日後だったのだけれど、急きょ2日後のD11に診察を入れてもらいました。移植胚数について、もう一度先生とよく話してこようと思います。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D8 主人と外食:子供の名前

D8は2月最初の日曜日だったので、バルセロナの冬の風物詩であるカルソッツ(calçots)を食べに行きました。カルソッツはバルセロナで栽培されているネギで、2月頃からレストランではカルソッツメニューが始まります。

こちらがカルソッツ↓

f:id:Barna:20170209015026p:plain

http://www.elle.co.jp/gourmet/pick/sekainooyatsu_barcelona_15_0302

 

カルソッツの食べ方などの詳細はこちらのリンクを見てください。ここでは省略。

特集カルソッツ ~バルセロナの冬の風物詩”焼きネギ”~ | バルセロナ ウォーカー バルセロナ ウォーカー

去年はカルソッツの時期を逃してしまったので、今年は2月になってすぐレストランに行くことにしました。

紙に包まれたカルソッツとカルソッツにつけるロメスコソース。

f:id:Barna:20170205223235j:image

紙を開けるとこんな感じ。焦げているところを剥いて中のところだけ食べます。

f:id:Barna:20170205223238j:image

さて、レストランからの帰り道。車の中で「子供の名前どうしようかね〜」と主人の方から言い出し、「◯◯なんてどう?」とか「△△は?」なんて二人で盛り上がっていました。今思えばこんな話を最後にしたのは、人工授精の治療を始めた直後。1回目、2回目の人工授精が残念な結果になって以降、お互い子供の話は避けていたような気がします。でも、この日こうして子供の話ができたのは、採卵でいい結果が出た後だったこと、移植周期に入ったことが関係していると思います。お互いより身近に子供の存在を感じられたのだと思います。

私たちの元にやってくる天使はスペイン人と日本人のハーフになるので、スペイン人にも日本人にも発音しやすい名前が理想ですが、それが結構難しい。日本名だとHで始まる名前が多いですが、スペイン語はHを発音しないので、例えばHarutoくんは、「アルト」くん、Hanaちゃんは「アナ」ちゃんという具合...。

妊娠して子供が生まれるまでまだ時間があるので、ゆっくり主人と話し合っていこうと思います。早く妊娠できますように。

具体的な胚移植の日程は、次回の診察にはわかりそうです。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D5 エド・シーランのコンサートチケット

2015年に妊娠がわかった時、何かと神経質になってしまって、やりたいことがあっても「体に障るから」とセーブすることがありました。その一つが好きなアーティストのコンサートに行くこと。本当は行きたかったけれど、コンサートの時は妊娠◯ヶ月だからつわりとか大丈夫かな、夜だから無理しちゃうとお腹の子に障るかな、とチケット購入を見送り、その後チケットはすぐに売り切れ。結局そのあと流産したので、「なんであの時買っておかなかったのだろう...せっかく大好きなアーティストがバルセロナに来てコンサーするのに...」とすごく後悔しました(コンサート直前、転売サイトでチケットを見つけて晴れてコンサートには行けましたが、日本円にすると、チケット一枚につき諭吉さんが2枚ほど飛んで行きました...涙)

そういった後悔を過去に味わっているので、今は不妊治療中、妊娠中でもドクターフトップがかかるようなこと以外は制限をしないで、やりたいことはやろうと決めています。

そして1月下旬、私の大好きなイギリス人シンガーソングライターのエド・シーラン(Ed Sheeran)が、今年の4月にバルセロナでコンサートを行うことを発表しました!

こちらがエド・シーラン↓

f:id:Barna:20170204175855j:plain

Ed Sheeran Gets Crafty With New Track List for ‘Divide’ « Radio.com

コンサートのオンラインチケット販売は、2月2日の11:00スタート。販売時間10分前からパソコンの前でスタンバイし、サーバーがパンク状態でなかなかアクセスできない中、なんとかチケットを購入できました。その日のうちにチケットは売り切れ、転売サイトでは倍以上で取引されているような状況(転売目的で購入する輩が多いのも確か...)ですが、運よく希望通りの座席が取れました。

4月のコンサートに行く頃には、もしかして妊婦になってたりして?と妄想は広がるばかりですが、生のエド・シーラン&歌声が聴けるなんて幸せ!

実は、3月3日発売のエド・シーランの最新アルバム収録曲の13曲目にBarcelona-バルセロナ-というタイトルの曲があるのですが、彼の表現するバルセロナってどんな世界観なんだろうと想像すると、今から聴くのが楽しみです。

エド・シーランをご存じない方のために、彼のヒット曲Thinking Out LoudのPVを載せておきます(踊っているのはエド・シーラン本人)。

Thinking Out Loud

www.youtube.com

私のお気に入りは、このTenerife Sea。ライブ映像でお楽しみください。

www.youtube.com

そしてこちらが、アルバム発売前に先行リリースされたエド・シーラン最新曲

Castle On The Hill

www.youtube.com

不妊治療中って、どうしても「妊娠」だけに意識がいってしまって、他のこと考える余裕がない、というかそれ以外に興味が持てなくなるのだけれど、それじゃやっぱり人生つまらない、それに気づかせてくれたのは、エド・シーランかもしれません。

コンサートチケット買えて本当によかったです。今から4月のコンサートが楽しみです!

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D4 診察

生理4日目、生理が来てから最初の診察でした。

生理2日目から飲んでるProgynova(プロギノバ) 1mgがすでに切れそうなので、そもそもいつまで服用するのか聞いたところ、なんと妊娠8週まで服用を続けなければならないのだそうです。1箱に20錠しか入っていない薬を毎日6錠飲まなきゃいけないので、4日ももたずに1箱飲みきってしまいます。それに1箱17,17ユーロとかなり高額。

f:id:Barna:20170128183327j:plain

それで、先生に薬を安く入手する方法はないか聞いてみたところ、アンドラ(スペインとフランスの間にある小さな国)の薬局で買うとかなり安くなるからと、薬局名を教えてもらいました。

アンドラはここ↓

f:id:Barna:20170205011843g:image

以前、先生の患者さんでその薬局でオンライン注文して買ったら安かったと話を聞いたのがきっかけで、私のような他の患者さんにも薬局の情報を提供しているんだとか。本当その患者さんに感謝です。早速薬局に問い合わせのメールを送り値段を聞いてみると、

仮にプロギノバを1ヶ月服用するとして、スペインでProgynova(プロギノバ) 1mg20錠入り(17,17ユーロ)を買うと、1日6錠服用なので1ヶ月で9箱、合計154,53ユーロかかる計算になります。一方、アンドラではProgynova(プロギノバ) 2mg 60錠入り(28,50ユーロ!安ッ!)が購入できるので、1日3錠のみ服用で1ヶ月に1箱半、合計57ユーロとなります。送料が17ユーロかかるとしても、80ユーロもお得に購入できるのです。

スペインで不妊治療されている方の中でアンドラの薬局の情報を知りたい方は、個人的に薬局名など教えますので、私バルナまで連絡ください:barcelona.funinchiryo(アットマーク)gmail.com

せっかくなので、ウトロゲスタン(これも妊娠8週頃まで毎日8時間ごとに1錠挿入)も一緒に購入しました。注文してから三日ほどで届くとのこと。いい買い物をしました。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D2 病院に電話

1月29日(日)に採卵後初めての生理が来ました。採卵から10日後、生理予定日より4日早く来たことになります。ということは、移植日も4日ほど早まるということ!不妊治療中に生理が早く来てこんなに嬉しかったことは、初めてかもしれません。

一夜明けて病院に電話し、D4の日に診察予約を入れました。すでに先生から生理2日目から飲む薬、Progyniva(プロギノバ)1mgを処方されていたので、指示通り1月30日の朝から、プロギノバを8時間ごとに2錠飲み始めました。毎日6錠飲むわりには、錠剤自体がとても小さいので、今のところ負担なく飲めています。

さて、今回の生理は変則的でした。生理1日目はたいした量じゃなかったので「あれ?これが生理?」と疑うほど。翌日の朝も少量で、もしかしてこれは生理じゃないのかな?...と心配になり始めた昼頃、一気に大量出血...間違いなく生理でした。夜もなかなかの出血で、翌日(D3)も結構な量+生理痛もあり、鎮痛剤(パラセタモール:これは妊娠中でも飲める薬)を飲みました。ただ、徐々に出血も痛みも落ち着いてきて、採卵後で4日も早く来たけれどいつも通りの生理でホッとしました。

診察日が待ち遠しいです。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

D23 友人とお茶

先週の日曜日、久しぶりにドイツ人のお友達とお茶してきました。現在彼女は2人目を妊娠中で、3月に出産予定。

思えば彼女とは2年ぶりのお茶でした。街で会うことはあっても立ち話程度で、お互い忙しくて「また今度お茶でもしながら話そう」と言ってはそれきり。本当だったらもっと早く会ってお茶すべきだったのだけど、正直、私の中で気持ちの準備ができていませんでした。

2015年の流産後なかなか妊娠できなくて、不妊の原因もわからなかったから余計に街で妊婦さんや子供連れの女性を見るのが辛くて、子供がいる人と(たとえ友人であっても)会うのはとても勇気のいることでしたし、ましてや彼女のように妊婦となると余計ハードルが高くて、だから私が妊娠したら妊娠報告も兼ねて会えればいいなと思っていたのです。

でも、それじゃいけないんだと気づいたのは、2回目の人工授精が失敗した頃。私は一体いつまでこの子と会わずにいるんだ!?妊娠してからなんて、そしたらいつまで経っても会えないじゃないか!そんなの友達なんて言えない!と思い、私の方から連絡を取りました。お互いのスケジュールの調整で、結局会えたのは年が明けてからとなってしまいましたが、勇気を出して連絡取ってよかったです。

いつか会ったら話そうと思っていた初めての妊娠のこと、流産のこと、そして不妊治療のこと。もうすぐ胚移植で、うまくいったら今年中には妊娠できるかもしれないこと、妊娠したら色々教えてね、と伝えました。そして私が彼女に聞きたかったことの一つに、うまく妊娠できれば出産は早くても11月か12月で、スペインでは学級編成が1月1日から12月31日生まれの子が一緒で、よく「12月後半に生まれた子は、クラスで一番下だからかわいそう」というのをよく聞きます。彼女の娘ちゃんは12月31日生まれなので、例外なく娘ちゃんが常にクラスの最年少になります。なんとなく我が子を最年少にしてしまうのではないかという罪悪感があったのですが、彼女の話だと特に娘ちゃんとクラスメートとの間に差は感じないし、むしろ(数ヶ月とはいえ年上の)クラスメートから色々刺激を受けて娘ちゃんの成長にはいいと言っていました。それを聞いてすごく安心して、万が一最初の移植がうまくいかなくても、出産予定月のことは気にせず次の移植にも臨めそうです。

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村

移植準備に必要なお薬を買う:Progynova(プロギノバ)

採卵日から1週間後の診察で卵巣の状態を確認後、先生から生理2日目から飲み始める薬を処方されました。それが Progynova(プロギノバ)というお薬で、調べてみると更年期障害?!の治療で処方されるお薬らしい。ただ、不妊治療でも使われる女性ホルモン剤で、子宮内膜を厚くする効果があるとか。生理2日目から8時間ごとに2錠、つまり1日6錠服用です。1箱20錠しか入っていないので、4日もたずにすぐになくなってしまいます。いつまで服用するのかは、次の診察で詳しく聞こようと思います。

Progynova(プロギノバ) 1mg 20錠入り 17,17ユーロ

f:id:Barna:20170128183327j:plain

 

クリックお願いします↓

にほんブログ村 赤ちゃん待ちブログ 海外不妊治療へ
にほんブログ村